こんにちは らっこです。
毎年なんとなーくの目標というか、何を楽しみたいかを考えています。
・2016年 新しい経験をしたい→初めて海外旅行に行った
・2017年 人と会って話したい→あんまり新しい人には出会えなかった
・2018年 観に行く聴きに行く→玉置浩二コンサートに感動。ももクロちゃんも3回!
こんなゆるーい感じで、達成できたりできなかったりですが、
「急な休みどうするかな?」ってときに、あれこれ考えなくて良いのはすごく楽。
そして、今年2019年は『本をいっぱい読みたい』にしました。
テレビとネットでどんどん目が悪くなっている気がするし、ちょうどいいですね。
十二国記について
私が読み始めたのは、十二国記という小説シリーズ。
『十二国記』の世界とは
我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。
現在、長編・短編集合わせて9作が発表されている。
約30年前から始まったようで、数年に1作発表されるかどうかという感じ。
知ったのはごく最近で、「2019年に新作発表決定!」というニュースで興味を持ちました。
ネットを見てみると、人気作のようで「やっと!」「ついに!」という喜び溢れる声の数々。
作者は小野不由美。
しかも、中華ファンタジーっぽいとのこと。
え、知らなかった!! すっごく私が好きそうな感じ…。
屍鬼を読んでホラーミステリーの人って決めつけていたなー
キメツケ!ダメ!ゼッタイ!(ちょっと古いな)
『Episode1 月の影 影の海』迷い込んだ沼は深かった
この本は、上下巻の長編作。
簡単にいうと、一人の少女が異世界に迷い込み、とある国の混乱に巻き込まれていくお話。
その中で、生きることへの執着心・自分の進む道への葛藤が描かれていきます。
全体的なイメージとしては灰色の世界がわりと長く続くので、退屈に思う方もいるかもしれないですね。
特に前半は重苦しい雰囲気にみちています。
「よし!解決!次の島へ行こうぜ!」といった晴れやかな展開にはなりません。
主人公は元の世界でも人間関係に疲れていたようで、そもそもの生命力というか、線がかなり細い印象です。
あれ?この主人公いらっとするんだけど!
なんて思うのは、ちょっと昔の自分を思い出すからかもしれないですね。
思春期のころ、人からどう思われるのかやたら不安になってたなぁ…
今思えば、みんな自分に精一杯で、人のことなんてそんなに気にしてないのに。
そんな胸がきゅっとする思いも抱えつつ、頑張って読み進めていくと、下巻からは目まぐるしく物語が動き出します。
上巻は試練だと思って耐えてください。
読むにつれて、どんどん気持ちが入り込んでいくのは、主人公の感じる違和感を丁寧に追っているからだと思います。
もちろん「妖魔が出てくる」「動物が木から生まれる」のような分かりやすい違和感もあります。
でも私が注目したのは、異世界の文化。
服装・食べ物・町や村の成り立ち・国の成り立ち…といったそこで生きる人々の日常が鮮明に描かれているため、自然と「こちらの世界と何が違うのか」ということを主人公と共に読者も勉強していきます。
挿絵とあわせて想像を膨らませるのですが、私は万里の長城のような中華風を思い浮かべました。
理解が深まっていくと、異世界の文化はどこかの大陸に本当に存在しているかのように錯覚します。
となると、じゃぁ隣の国はどうなってる?戦争は?というように気になって仕方がなくなって…
このシリーズに見事ハマったわけです。
あー 早く次の話が読みたい!!!
どうやらEpisode0があるのだが、順番は大丈夫?
結論:大丈夫
そうなんです。
Episode1からスタートだと思っていたら、まさかの『Episode0』がありました。
外伝のような位置づけですが、ホラー要素が強いのが『Episode0』の特徴。
どっちから読んでも混乱することはなく、ストーリー上も問題なしです。
ただ、ホラー系小説が好きな方は『Episode0』から読んだ方が楽しめると思います。
Episode1で説明される世界観を知ってると見方が変わると思うので!
というわけで、今回は十二国記シリーズを読み始めました。
ネットニュースも楽しいけど、練り込まれた小説の楽しさは格別です。
また続きを読んだら紹介していきますね。
今回読んだ本の概要はこちら
月の影 影の海 (新潮文庫)
「お捜し申し上げました」―女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会う者に裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。
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