こんにちは。らっこです。
毎日暑くて、じめじめしていますね。
そんな真夏に涼しい顔を見せてくれるのが、アサガオ。
小学校で育てて、夏休みに入るとお世話のために鉢植えを持って帰ってきた思い出がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、「アサガオの花はまんまる」と思いこんでいませんか?
今回紹介する『変化朝顔図鑑 アサガオとは思えない珍花奇葉の世界』を見ると、「これって本当にアサガオ??」と首をかしげてしまうかもしれません。
表紙を見ただけでも、アサガオという同じ名前を持つとは思えない奇妙な花が満載です。
今アサガオを育てている方、園芸好きな方、インテリア好きの方・珍しいものが好きな方には特に読んでほしい図鑑です。
もくじ
これってどんな図鑑なの?
「え?これって本当にアサガオなの?」
ページをめくるたびにこんな声が漏れるこの本は、変化朝顔を集めた図鑑です。
変化朝顔とは
遺伝子が変異することで、さまざまな花の形・色に変化したアサガオのこと。
江戸時代の人々が園芸で育てているうちに、どんどん新しい種類がつくりだされ、原型が分からないほどに変化していきました。
園芸植物がここまで変化した例としては、世界的にも珍しく「生きた文化遺産」と呼ぶ声もあります。
この本では、変化朝顔の歴史・名づけ方・遺伝のしくみから栽培方法まで網羅している一冊。
『変化朝顔図鑑 アサガオとは思えない珍花奇葉の世界』の見どころ
「見たことない!」だらけの貴重な写真
牡丹のようなアサガオから、桔梗のようなアサガオ・毛のような花びらをもつアサガオ・風鈴状にくるっと丸まったアサガオ…などなど。
まさに「初めて見る」変化朝顔の貴重な写真が多く掲載されており、じっくり堪能することができます。
個人的には、細い花びらが集まって咲くアサガオがお気に入りです。
空に向かって咲くそのアサガオは、ちょっとの不気味さと可愛らしさを兼ね備えていて、見入ってしまいます。
朝顔の名前を読み解く楽しさ
「黄立田握爪龍葉紅管風鈴獅子咲牡丹」
呪文のようなこの名前…実はあるアサガオの花名です。
どうやって名付けているのかというと、アサガオの特徴を分類し、当てはまるものを全てくっつけると、このような長い名前になるそうです。
「黄立田握爪龍葉」までが葉っぱの特徴、「紅管風鈴獅子咲牡丹」で花の特徴を表しています。
さらに細かく言うと、「黄」が葉色、「立田」が葉形を表しているそうです。
この本では、写真と共に花名も載っているので、読み解いていくのも楽しみの一つです。
意味を知っている人なら、花名を見ただけでどんなアサガオか想像できるそうですよ。びっくりしますよね。
江戸時代の人々の知恵とロマン
この本では、変化朝顔が生まれた歴史が紹介されていますが、知ってびっくり。
遺伝のしくみはもちろん、受粉のしくみも知らなかった江戸時代の人々が作り出したものなんです。
当時、園芸は人気の趣味だったようですが、こんなに多くの種類を作りだせたのは「もっと見たことのない花を作りたい!」という思いだったのではないでしょうか。
戦火で絶種の危機になったものの、現代まで受け継がれて咲いているアサガオには、時代のロマンを感じることができます。
おすすめの楽しみ方:自分で変化朝顔が作れちゃう
この本は、変化朝顔の歴史・写真を楽しむだけでなく、栽培方法も紹介されています。
そこまで難しい方法ではないので、自宅のベランダでも作れそうだと思いました。
今年の夏に交配させて種がとれたとして、どんな花が咲くのか分かるのは来年なのですが、自由研究として実験してみても良いのではないでしょうか。
ちなみに、変化朝顔をすぐに育てたいなぁという方には…。
タネを市販しているショップもしっかり紹介されていますよ!
まとめ: 今日も新しいアサガオが生まれているかも!?
見たことのないもの・なかなか見られないものを目にすることが出来るのが、図鑑のいいところ。
もしかしたら、今日も私たちが見たことのない変化朝顔がどこかで咲いているかもしれません。
これから夏本番ですが、ちょっと早起きしてアサガオ探しをしてみてもいいのではないでしょうか。
コメントを残す