『昭和少年少女ときめき図鑑』の感想・レビュー 昭和レトロ好きならワクワクが止まらない!

こんにちは。らっこです。

 

大人になると、1ヶ月なんて一瞬だ…と思う方が多いそうです。

でも、子どものころって違いましたよね。

夏休みなんて「まだ○○日もある!!」と思うくらい長かったのを覚えています。

毎日「今日は何しよう」って考えるのが大変なくらい、1日1日を全力で遊んでいたなぁ…。

 

なーんて、そんなことを思い出しながら読んだのがこちらの『昭和少年少女ときめき図鑑』

 

 

昭和レトロは定期的に流行っているような気がするのですが、注目されるのは洋服や家具・雑貨といった、大人が使っていたものばかりですよね。

この本のちょっと違うところは、誰もが経験した少年少女時代のあれこれを集めたところ。

見るもの全てが「はじめて」だった、あの頃にタイムスリップできちゃう図鑑です。

昭和ファンの方には必見ですよ。

 


 

これってどんな図鑑なの?

誰もが懐かしさを語りあえる回想図鑑

この本に掲載されているものは、愛知県にある北名古屋市歴史民俗資料館、別名「昭和日常博物館」のコレクションです。

だからなのか、写真や広告は名古屋市内のものが多いので、東海地方に住んでいる方なら特に懐かしく感じるかもしれません。

 

博物館で展示しているのは、お金持ちしか変えなかった高額商品などではなく、身近にあった日常品がほとんど。

展示物の中から「少年少女たちが楽しんでいたもの」をテーマにして、この本は作られました。

「これ家で壊してしまって怒られたなぁ」

「おばあちゃんの家では、これで麦茶飲んでいたなぁ」

というように、何気ない子ども時代を思い出せる貴重な資料集です。

もちろん、昭和生まれではない方でも、眺めているだけで楽しい一冊です。

 

こちらもCHECK!

昭和日常博物館のHPはこちら

 

この博物館では、懐かしい展示物を見ることで昔を思い出し語り合う場を作るなど、高齢者向けの福祉事業も実践しています。

ユニークな取り組みなので、他の地域へのモデルケースになるかもしれないですね。

 

『昭和少年少女ときめき図鑑』の見どころ

一番濃密だったかもしれない家族のキオク

キャラクタープリントが人気だったアルミ製弁当箱

 

タイトル通りこの本には、昭和の子どもたちに馴染みのある資料が多く登場します。

子ども時代って、もしかしたら家族と過ごす時間が一番長いのかもしれません。

中学生にもなれば、忙しくてあまり家にいなかったという方もいますよね。

だから、この本を読んでいると「懐かしいな~」という思いと共に、家族と過ごした情景がよみがえります。

 

ちなみに、私が個人的に「おおっ!」と興奮したのはこちらの2点!

アルミのお弁当箱

アルミ製なら幼稚園で食べる前にストーブで温めてもらえるため、母が買ってくれた

 

アップリケ(服に縫い付けるキャラクターアイテムのこと)

ゾウのアップリケを買ってもらい、ズボンの膝がやぶれたら貼ってもらおうとずっと楽しみにしていた

結局やぶれなかったけど…

普段は忘れているのに、写真を見たら意外と鮮明に覚えているには不思議ですよね。

 

昭和時代の出来事が見えてくる

過去に人が作り出してきた物からは、当時の流行・文化を知ることができます。

例えば、「カラーテレビは、万国博覧会の中継をきっかけに全国に広まった」とか。

同じように、子どもたちが遊んでいたおもちゃからも、当時の様子を感じ取ることができます。

 

もじあそびの積み木

 

この積み木は、作られた時代によって絵柄が変化しています。

戦前・戦中には、へいたい・きかんじゅうなどが描かれました。

戦後になると、てれび・こだま(東京~大阪間を走っていた特急列車)などが登場し、日本経済が発展したことを読み取れます。

歴史は本で知ることも出来ますが、ときには当時の資料からあれこれ想像をめぐらせてみるのもいいものです。

 

著者?の子ども時代の写真がかわいい

ページをめくっていると、おもちゃやお菓子の写真と一緒に、子どもの白黒写真が載っています。

もしかして…著者の方なのでしょうか?

最後のページの執筆分担を見ていると、たしかに市橋さん担当のページに同じ子が写っている気がします。

写真に写り込んでいるもので、時代を感じることもできるのですが…。

 

とにかくかわいい。

 

赤ちゃん・幼少期の写真が特にかわいいな~なんて思っちゃいました。

意外な見どころかもしれません。

 

おすすめの楽しみ方:飲みながら世代をこえて語らいたい

では次に、私おすすめの読み方を紹介します。

とはいえ、今回はまだ実践できていないのですが…。

お酒を飲みながら、色んな年代の人と回し読みしたいな~と思っています。

 

 

「今も実家にこのヤカンあるかも!」

「このメンコ持っていた!強かった!」

「私この柄のワンピース着ていた!」

「この三輪車買ってもらえなかった!」

 

といったように、笑顔で楽しめることが想像できますし、この本には書かれていない当時のエピソードが聞けるかもしれません。

なんなら、BARとかに置いてあったら会話に困らなくていいかもしれないですね。

 

まとめ: 令和の子たちの歴史教科書になりそう

あなたが「これは!」と懐かしい気持ちになるものはありましたか。

昭和50年代生まれの私の場合、「知っているもの」と「知らないもの」が半分ずつくらいでした。

中には、ちびまる子ちゃんで見たリリアン(紐を編む手芸道具)というような、昭和時代を舞台にしたアニメやドラマで知ったものもありましたが、これからはどうでしょう。

元号も変わった今、昭和が話題になることは少なくなるかもしれません。

だから、もし「昭和ってどんな時代だったの?」と子どもに聞かれたらこの本を教えてあげたいなと思っています。

 


 

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