『危険SOS!外来生物図鑑 知る!見る!捕まえる!』の感想・レビュー 爬虫類ハンターが教えてくれる!

こんにちは。らっこです。

 

突然ですが、「クレイジージャーニー」というテレビ番組を知っていますか?

独自の視点で旅をする写真家や研究家・冒険家、マイナースポーツの競技者などの体験に密着した番組です。

私は毎週録画してみているのですが、なかでも好きなのは加藤英明さんが世界各地の「は虫類」を探しに行くシリーズ。

珍しい色のイグアナや蛇を素手で捕まえる映像は凄まじく、ギャラクシー賞も受賞されています。

そんな加藤先生は著作も多いのですが、今回紹介するのは『危険SOS!外来生物図鑑 知る!見る!捕まえる』です。

 

 

表紙!怖っ!!!

「でも、こんな生物に出会う機会もないから大丈夫でしょ!」なーんて油断は禁物。

日本国内に住んでいる外来生物なので、あなたのすぐそばに潜んでいるかもしれません…。

生物を自分で捕まえてみたい人はもちろん、身近な危険を知っておきたい方にも読み応えのある図鑑です。

 


 

これってどんな図鑑なの?

外国から日本に住み着いた生物の実態を知る

 

外来生物は、自分の力で日本にたどりついたわけではなく、人間がわざわざ外国から船や飛行機で連れてきたものばかり。

「勝手に連れてきたくせに!」って思っているかもしれませんね。

それなのに、今になって「増えすぎだ!生態系を脅かす!」なんて言われてしまう、かわいそうな生物なんです。

この図鑑では、彼らが日本にやってきた理由・生態・特徴・捕まえ方まで徹底解説。

これを読めば、外来生物との上手な付き合い方のヒントを手に入れることが出来るはずです。

 

『危険SOS!外来生物図鑑 知る!見る!捕まえる』の見どころ

外来生物の危険度をチェック

危険度は武器アイコンで分かるよ

 

この図鑑を読んでびっくりしたのは、思っている以上に身近に外来生物がいるということ。

ウシガエルなんて子どものころによく捕まえていたので、もともと日本にいたカエルだと思っていました。

そして、ウシガエルは大丈夫なのですが、外来生物のなかには毒・針・トゲがあったり、かみついたりする危険な生物もいます。

「あ!何か生物がいる!」とむやみに川の中に手をつっこんだり、触ったりすることは、思った以上に危険です。

 

は虫類ハンター加藤先生の真似できない捕獲術

 

「クレイジージャーニー」でお馴染みの加藤先生の捕獲体験談も、ちゃんとこの図鑑で紹介されています。

漫画で紹介されているので、映像で見るよりはソフトなのですが、それでも素人が絶対に真似しちゃいけないのは一目瞭然です。

生物の生態・習性を知り尽くした加藤先生だからこその捕獲術!必見です。

 

ブームの終焉。忘れ去られた生物たち

 

グッピーといえば、熱帯魚ブームで一躍有名になったのを覚えている方もいるのではないでしょうか。

ちびまる子ちゃんでは、まるちゃんがグッピーの水槽にザリガニを入れてしまって全滅…なんてエピソードがありましたね。

そんなグッピーをはじめ多くの熱帯魚は、ブームが去ると共に野生に放たれ、外来生物として日本に生息しているんです。

この図鑑では、ペットとして飼われた生物が野生化してしまった例(アライグマ・アムールハリネズミ・タイリクモモンガなど)が多く紹介されています。

家族でこの図鑑を読むことで、「生物を飼う」ということを話し合ういい機会になるかもしれませんね。

 

おすすめの楽しみ方:ちょっと特殊な生物図鑑として楽しむ

表紙もタイトルも「危険がいっぱい!」という雰囲気なのですが、単純に生物図鑑としても楽しめる要素がいっぱいあります。

加藤先生の一言解説加藤メモや、さらに知識を深めるクイズ、実際に捕獲するときのハンターの服装紹介コーナーと盛りだくさん。

 

「外来生物!嫌!」と思いこまずに、生物を知るという視点で多くの人に読んでほしい一冊です。

 

まとめ:外来生物と触れ合うには準備が大事

加藤先生が出演されている「池の水ぜんぶ抜く」も人気ですし、この本を読んで自分でも外来生物を捕獲してみたい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しっかり知識がある大人がいるのなら、どこにどんな外来生物が住んでいるのかをまとめたら夏休みの自由研究にもなりそうです。

しかし、毒があるような生物もいるので、「たぶん大丈夫だろう」という気持ちでいると危険ですよ。

私自身はやはり怖いので…安全第一!テレビの前で視聴者として楽しんでおこうと思います。

 


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