『世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑』の感想・レビュー 結晶作りから鉱物ラジオまで!ユニークな自由研究が満載!

こんにちは。らっこです。

 

実家や祖父母の家で、謎の石を発見したことはありませんか?

子どものころからあったような、お土産でもらったような…。

あの石はいったい何の石だったのか?とふと思いまして。

この『世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑』で調べてみることにしました。

 

 

鉱物の特ちょうや分類をはじめ、観察方法、採れる場所などを分かりやすい言葉で教えてくれます。

 

また、「遊べる」とタイトルに書かれている通り、この本はただ鉱物を紹介しているだけではありません。

実験してみたりおもちゃを作ってみたりと、見るだけではなく触れる楽しみを知ることができます。

夏休みの自由研究にもできそうですし、アクセサリー作りも紹介されているので大人でも読み応えのある図鑑です。


これってどんな図鑑なの?

図鑑のわくをこえ、鉱物の面白さを伝える

著者は、元小学校教諭のさとうかよこさん。

現在は、ネットショップで鉱物標本やオリジナル理科グッズなどを販売。

また、カフェも運営されていて様々な体験型ワークショップを行い、鉱物の魅力を広める活動をされています。

著作も多く、なかでも「鉱物と理科室のぬり絵」は下絵が美しくて、大人が思わずハマってしまう本だと思います。


 

ただのぬり絵ではなく、それぞれの絵について解説も載っているので、完成してから読み返すのも楽しそうです。

かなり緻密なので、ぬり絵初心者には少しむずかしいかもしれないですね。

 

『世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑』の見どころ

では、私が是非チェックしてほしいと思った見どころを紹介していきます。

難しくなりがちな鉱物のしくみを簡単解説

 

鉱物と聞くと、元素が集まってどんな条件なら○○になって…みたいな、ややこしいイメージはありませんか?

正直、私は理科系が苦手なので、そんな解説だとすぐに本を閉じてしまったと思います。

でもこの本は違いました。

鉱物って何?

その1 地球がつくったものであること

その2 決まった成分であること

その3 固体であり、結晶であること

シンプルな言葉で分かりやすい。

 

そりゃ、専門的な言葉でもっと詳しく説明することもできるでしょうが、初心者はこれくらい簡単でなければ読む気になれません。

「お!鉱物図鑑?面白そうかも」くらいの気軽さで読み始められるのが、この本の魅力です。

 

お手軽価格で手に入る鉱物を中心に紹介

鉱物の中で一番有名なのは、「宝石」と呼ばれる石たち。

ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイヤ…。

と、挙げればキリがないのですが、この本にはほとんど登場しません。

 

理由は1つ「高いから」

 

高額すぎる宝石なんて、遊ぶのはもちろん、手に取って観察することもなかなか出来ません。

実物に触れることができないと、せっかくの興味もだんだん無くなってしまいます。

そのため、この本では比較的手に入りやすい鉱物ばかりを取り上げています。

 

鉱物の「実験」「遊び」は自由研究にぴったり

お手軽価格の鉱物だからこそ出来るのが、実験や遊びです。

実験では鉱物をハンマーで割ったり、火で熱してみたりすることで、写真だけでは分からなかった鉱物の表情を知ることができます。

 

 

また、宝石と比べると少し地味な鉱物も、あら不思議。

少し工夫するだけで、オシャレなアクセサリーやインテリアに変身しちゃいます。

 

 

そこまで難しい作業ではないので、自分だけのオリジナルアクセを作りたい方にぴったりだと思います。

中でも、鉱物ラジオはレトロ可愛くて、作り方も詳しく載っています。

「人とはかぶらないものを作りたい!」と思っている方におすすめです。

 

おすすめの楽しみ方:最初に好きな鉱物を見つけよう

ではここで、私おすすめの読み方を紹介したいと思います。

まず、パラパラーっとページをめくって、「おっ!これ好きかも!」と直感で思う鉱物を探します。

 

 

個人的には、藍銅鉱(アズライト)がお気に入りです。

古くから「群青」と呼ばれ、岩絵の具の材料にもなっていたそうで、鮮やかな色合いに夢中になってしまいました。

 

好きな鉱物が決まったら「鉱物の特ちょうページ」に戻り、結晶の形や色合いがどれに当てはまるのか、見比べてみましょう。

 

 

そうすることによって理解も深まりますし、新たな興味がわいてきますよ。

 

まとめ:レアな石が見つかるかも!というワクワクがある

鉱物は人の手ではなく、地球がつくったもの。

何千年・何万年の月日が作り出したもので、同じ形・柄のものは存在しません。

そう思うと、地球が生きているというロマンを感じますよね。

 

そうそう、私の実家にあった石は瑪瑙(めのう)だったのかな?と思いました。

 

 

ここまで立派ではなかったのですが、断面が磨かれていて深い緑色だったのを覚えています。

(解説によると着色して販売されているそうなので、たぶんそれかと)

すでに実物がないので見比べられないのが残念です。

 

もし、家に謎の石があったのなら、捨てちゃう前にこの図鑑で探してみてくださいね。

地球が作ったレアな鉱物かもしれませんよ。


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